用語集

コミケ(コミックマーケット)について解説【コミケ・用語集】

コミケとは「コミックマーケット(Comic Market)」の略称であり、今はインターネットだけではなくテレビでも当たり前のように聞く言葉だ。誰しも一度は耳にしたことがあるだろう。今回は、その「コミックマーケット」について紹介しよう。

1.コミケの起源と歴史を振り返る(C103まで)

コミックマーケット(Comic Market , 通称:コミケ)は、1975年から続いている日本の同人誌即売会だ。同人誌即売会とは、同人作家やクリエイターが自らの作品を制作し、直接頒布するためのイベントである。コミケは現在100回以上開催されており、略称は「C100」などと表記される(CはコミケのC)。

コミケは、東京国際展示場(通称:東京ビッグサイト)にて開催される。

第1回コミケ(1975年12月21日)

参加サークル32、参加者推定700人。会場は東京の虎ノ門日本消防会館会議室。このイベントでは、数十人の同人作家たちが自身の作品を展示・頒布し、同人活動に関心のある人々が集まった。参加者の90%が、少女漫画ファンの女子中高校生だったという。当初の目的は、作家らが自らの作品を通して、読者との交流を図ることだった。

第50回コミケ(1986年8月3~4日)

参加サークル1万8000、参加者35万人。
今回より会場が東京ビッグサイトに移動。

第98回コミケ(2020年5月2~5日)(中止)

2020年は東京オリンピックの開催に伴い、通常8月の開催を5月2-5日の4日間に予定していた。しかし新型コロナウィルス(COVID-19)感染防止の観点から、3月末に開催中止が決定。当日は代わりにエアコミケを行った。ちなみにこれまで入場無料だったが、次のC99から有料になった。

コミケの現在

第1回以降、数回の開催のうちに参加者数が増加。現在は夏の8月と冬の12月の年2回の開催が定着(夏は「夏コミ」、冬は「冬コミ」と呼ばれる)。コミックマーケットは同人活動の拠点として急速に成長し、2022年には開催100回目を迎えた。今や同人作家やファンのコミュニティーの一つとなっている。

現在、コミケは主に二次創作とオリジナル作品の発表の場となっている。年々様々なジャンルの同人作品が展示されるようになり、さらに多様性が広がっている。

  • 頒布物の多様性
    コミケでは、実に様々な作品が頒布・展示される。漫画や小説、イラスト集、音楽CD、ゲームソフトや小物類など、自作のものであれば基本的に何でも頒布できるのだ(頒布できないものについては、規約を確認してほしい)。そのため幅広い表現の方法が存在し、クリエイターの個性が光る。
  • 参加者の多様性
    コミックマーケットの参加者は、プロの漫画家からアマチュアの同人作家まで様々。さらに同人誌のみならず、同人の音楽・ゲーム・小物類の制作者・コスプレイヤー・イラストレーターなど、様々なクリエイターがコミックマーケットで自分の作品を発表し、参加者同士の交流を深めている。
  • ジャンルの多様性
    世界(主に日本)では、常に漫画やアニメ作品が発表され続けている。世に出た分だけ、その同人作品が生まれる。版権元が二次創作を禁止していない限り、ジャンルは常に増え続ける。
コミケでは自分の作品を販売することを「頒布」と言う。「販売」との違いは、有料・無料を問わないから。そのため作品を発表する実態に近い言葉としてよく使われている。

2. わざわざコミケに足を運ぶ理由

コミケの特徴は、上にも述べた多様性にある。コスプレやイベント限定グッズなど、現地ならではの魅力もたくさんあるのだ。

  • 参加者と来場者の交流
    コミックマーケットは数多くのサークル参加者と一般参加者が一堂に集う場だ。憧れの作者を一目見るだけでも、行ってみる価値はあるだろう。自ジャンルの感想や議論を交わせる、新たな友人や仲間を見つけることもできるかもしれない。
  • コスプレとコスイベ
    コミックマーケットでは、コスプレイヤーが登場し、様々なキャラクターに変身して会場を彩る。コスプレイヤー同士や来場者との写真撮影やコスプレコンテストなどのイベントも行われる。
  • 限定商品
    コミケの企業ブースでは、会場限定の商品が販売される。中には長時間並ばないと買えない人気サークルの作品・会場限定の同人誌などもある場合がある。目的のサークルは予めチェックして、回る優先順位を決めておこう。

3. 未来のコミケはどうなるか

最後にコミケの未来展望について少し。2020年のコロナ禍以降、一時期オンラインイベントが台頭した。今ではあまり見なくなったものの、また昨今のような事態が起こらないとも限らない。これからの環境変化がコミックマーケットに与える影響は、以下が考えられる。

  • デジタル化とオンラインイベント
    デジタル化の進展やオンラインイベントの普及により、コミックマーケットも新たな展開を迎えている。今では(というかpixivやTwitter(現・X)が絵師の作品発表の主になってきた辺りから)、オンライン上での作品の発表は誰も・いつでも・無料ですぐにできる上、反応も得られやすい。同人活動の観点から言えば、これらのデジタルコンテンツを活用すれば、コミケがなくとも活動や交流自体は十分可能。また地理的な制約を無視できることや、会場で会える以上の人々との交流ができ、これらはコミケにはないメリットだ。作品の発表・交流ができるのはコミケだけではない。
  • コミックマーケットの社会的・経済的影響
    コミケは、一見すれば数ある同人文化の一つに過ぎないのは確か。だが会場規模が大きく長い歴史もあるため、その分観光や商業の面での影響は大きい。開催時には、周辺地域のホテルや飲食店の需要が高まり、地域経済にもプラスの効果をもたらしている。これはコミケがある限りなくなくなることはないだろう。

4. まとめ

コミケは同人文化の最大の祭典であり、今回はその起源、特徴、魅力などについて紹介した。同人活動や創作に興味がある者にとって、コミケは作品の発表と交流の場のひとつとして、大きな可能性と魅力を秘めている。ぜひ、一度コミケの世界に足を踏み入れてみよう。そこで新たな発見や出会いが待っている!

参考URL
・コミックマーケット公式サイト


・コミックマーケット年表

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